眼瞼下垂の手術の前後写真

梶原アイクリニック

眼瞼下垂の治療 皮膚は切らずに瞼を上げる経結膜手術法

福岡天神西通りの眼科
西鉄福岡駅より徒歩6分

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眼瞼下垂の治療

成人の眼瞼下垂の患者様のうち、多くの方が該当する腱膜性眼瞼下垂は日帰り手術によって治療が可能です。
当院では腱膜性眼瞼下垂に対する手術治療を長年行っています(専門外来のため予約が必要です)。
 
眼瞼下垂手術は皮膚側を切る方法であれば多くの病院が扱っていますが、術後の強い腫れの為、手術を受けるには長めのお休みが必要であり、それが眼瞼下垂を患った患者様にとっては大きな壁となっていました。下記の画像にあるような問題点をクリアするためには、手術方法に革新が必要です。 

眼瞼下垂手術の悩み

これまでの眼瞼下垂手術の悩み

当院では眼瞼下垂治療において皮膚には切開を行わない、まぶたの裏側から切開する経結膜法を積極的に実施しております。
 
その理由は圧倒的な腫れの引きの速さと、まぶたに切開の傷や凹みが残らない事にあります。もし自分自身が眼瞼下垂になったとき、受けたいと思える手術法を、自信を持ってご用意しております。

 
※当院の方法は切らない眼瞼下垂手術(通糸法)とは異なります。
※まぶたの皮のたるみが強い方の場合、皮膚を切らざるを得ないケースもございます。
 
最近は腹部や心臓の手術ですら大きな傷跡が残る事を避けるためや、術後の回復と社会復帰までの期間を短縮するために小切開や内視鏡など、様々な工夫がなされている事を考えますと、従来の眼瞼下垂手術にも変化が必要だと感じました。
 
結膜切開からの手術は切開線はまぶたの裏の奥にあるため、お顔の傷痕が「目立たない」とか「いつか目立たなくなる」のではなく「お顔の傷痕はオペ直後からゼロ」です。そして腫れの程度が軽く、腫れが引いていくスピードが早いです。腫れの持続期間は個人差がありますが、皮膚を切るよりは粘膜である結膜を切って手術を行うほうが腫れの程度も期間も短く、まぶたから糸が外に出ていたり、そこへガーゼを当てて抜糸までの約1週間をお化粧禁止で過ごす必要もありません自分自身がもし受けると考えればそのほうが良いですから。(点眼薬をしっかり指示通りさしていただく必要はあります)
 
瞼の裏側から行う眼瞼下垂手術の結果のほんの一例をクイズ形式でご覧いただきます。寄り道になってしまいますが、このページに戻れるようにしてありますので挑戦してみてください。
 
↓この写真はどちらか片方だけの眼瞼下垂を裏からのオペで治した直後の写真です。どちらを手術したでしょうか?
皮膚を切らない眼瞼下垂手術術直後写真
A(右まぶた)だと思う B(左まぶた)だと思う
 
もう一つ。↓この写真のかたもまず片側のみ眼瞼下垂の経結膜切開法を受けられ、まだ日が浅い段階ですがどちらを受けたのかわかりますか?
クイズ二問目最初
A(右まぶた)だと思う B(左まぶた)だと思う
 
当院の存在は九州や山口のみなさまに皮膚を切らない裏側からの手術を選択できる機会、選択肢をご提供するものであります。しかしお顔の事ですので、あなたが後悔の無い手術治療を受けるためには、ご自身でもいくつかの異なった手術法の存在を知った上で、主体的に選択される事が必要です。
 
裏からの施術を選択するにしても、一般的な皮膚切開で受けるにしても(あるいは手術自体見送るにしても)、ただ医師の言いなりではいけません。
 
当眼瞼外来ではもし自分自身(執刀医含め当院職員)が眼瞼下垂になったときには、受けたいと思える手術法を、自信を持ってご用意しております。
※実際にこのオペを当院で受けた職員も複数居ります。
 

左目術直後の写真です。眼帯をせずにバスや電車で帰られてもまさか手術を受けた帰りとは気づかれなさそうですね。

当院では「お顔の傷痕ゼロ」と「腫れている期間の短縮」を求める方からご予約いただいております。(そもそも、本来は両者を提示されたならば腫れの少ない方法を望まれる患者様のほうが多数派なのではないでしょうか。)

 (参考)皮膚側を切開をした場合どれほどの期間腫れが続くか、他院美容外科医師の意見→リンク先はtwitter

(↑皮膚側を切らずに眼瞼下垂を治せば半年も腫れが続くなんて事はなく、すぐお化粧もできてコンタクトもできて、患者さまにとってしんどさが随分違うのです)

 

瞼の裏からの切開手術に関しては、他院がほぼ行っていないため、需要と供給がまったく合致しておらず、今のところ週3しか診療していない当院予約制外来へ、北九州市や佐世保や唐津、大分、熊本など広範囲から一極集中している状況です。九州の他県にお住まいのかたには、ご自分の県内では裏から眼瞼下垂手術を完遂できる医療機関がひとつも無いのです。不便な状況でしょうが、この手術の習得にはかなりの修行期間が必要ですので、仕方のない現状です。
 
当院では眼瞼下垂はこの手術ですぐ治り、腫れの期間が短めで長期に通院する必要も無いため、しばらく期間をみていただければ予約枠はとれます。これほど次々と患者様が治り、それ以降通わなくて済むようになっていく外来は珍しいのではないでしょうか。
 
術中の痛みは最初の麻酔注射の時のみで、結膜は粘膜であり目薬での麻酔がよく効きます。粘膜への点眼麻酔を充分に効かせた後に、一般的に結膜注射に使われている針よりもさらに細い針を採用して麻酔を行っておりますので、皮膚への注射よりも痛みがかなり軽くできます。いつ注射されたかよくわかっておられない事もあります。局所麻酔の手術ですが、手術中は眠っておられる方もおられます。 
術後は麻酔がきれてくると鈍い痛みが出始めますので、院内で鎮痛薬を内服していただきます。飲み薬で充分効果があります。術後用に鎮痛薬を数日分お渡しはしていますが、翌日以降飲まれていない方がほとんどです。
 
皮膚側から切る方法と比べると非常に腫れの引きが早く、5~10日後には、腫れは素人目にはわからない程度になる事が多いです。
 
皮膚に傷が無い事から、傷跡の心配がまったく無いのはもちろん、翌朝から洗顔や洗髪、お化粧さえ可能です。

より自然な術後形状の追求

当院で行われる眼瞼下垂手術の特徴の一つとして、術後の上瞼の形状の自然さがあります。

他院にて眼瞼下垂手術を受けられた方で、上瞼のラインが丸くなく、上瞼中央が富士山のように尖ってしまっているケースを見かける事があります。
 
人の上瞼の縁は丸みを持った弧(カーブ)を描くものであって、それが特定の場所でカクっと尖っていては、眼は三角形となり不自然です。眼瞼下垂の術後にそうなっては、あまりにおかしいのでさすがに手術した病院で修正してくれるケースが多いと思われますが、そこまで極端でなくても二箇所がカクカク尖っている四角っぽい目はしばしば見うけられます。
 
一般的な皮膚切開からの手術では、まぶたの表側を比較的広く剥離したのちに縫うので、自然なカーブの作成はやや難易度が高いです。それでも安定して自然な丸みを出せる執刀医は名医といえるでしょう。
 
ただ、経結膜アプローチの手術ではまぶたの表側をまったく剥がさないため、ナチュラルな上瞼のカーブ(丸み)が保たれる場合が多いです。上瞼のどのあたりを高くするかといったデザインの微調整は瞼の表と裏の位置関係の対応を熟知する必要があり、熟練を要します。
 
当院を受診された患者様方からは、近年眼瞼下垂手術を受けたある大物芸能人の名前がよく出ます。眼瞼下垂は治したいが、あのようにならない方法を求めている、と。皮膚から切ってしまうとその芸能人のような不自然な外見になりうるということが広くテレビで周知されてしまいました。眼瞼下垂でお悩みの患者様にとって、あれは他人事では無いわけです。
 
その件についてまぶたを扱う医師がYoutubeで成功か失敗かを語る動画をいくつか見ましたが、なんとも歯切れが悪い。同様の状態をいくらかは作っているのでしょうか?当院では(皮膚を切らないからこそ)一度も誰もあのような状態には陥っておられません。
 
当院では上眼瞼が挙がるという事のみならず、受診される患者様に女性が圧倒的に多いという事もあって、術後の丸みが自然になるように丁寧に手術中のデザインや位置決めをしています。いかにも手術をして作ったな、と他人にすぐ気づかれてしまうような不自然な形にはさせません。

そう言い切れる眼瞼の専門家はとても少ないと思います。(ただし最も自然な形状に落ち着いてくるのは術後1ヶ月半たってからです。それまでは形状が微妙に変化しますが、時間経過とともに自然になる方向へ落ち着いていきます。)
 
何ミリ短縮するかの加減については、挙筋群の短縮量と実際に瞼が上がる幅というのはイコールではありませんので、経験と術中の微調整と過去のデータが強い味方となります。
 

※手術前の患者様が心配なさる事がありますが、瞼の位置が上がり過ぎて目を閉じられなくなる事ありません。少なくとも当院では過去一度も起きていません。

※当院で片方のみまぶたの手術を受けられた方の写真を見ても、専門家でないかぎり左右どちらが手術した瞼なのか言い当てる事ができないケースもあります。

※瞼の皮のたるみが目にかかる事によって視界が遮られる場合、眉毛下の皮膚切除を行います。眉下切開とも呼ばれる方法です。

※瞼の皮の余りがあって、なおかつ下垂手術を機に幅の広い二重も同時に作りたい方は、経結膜法は向かず、美容外科での皮膚切開法をおすすめします。

正面写真 上が術前・下が術後です。眉毛まで総動員して頑張って目をあけようとしても充分でなかったものが、額をリラックスさせても楽に目が開くようになっています。
術前(左)は無意識に額の筋肉で眉を上げ、上眼瞼挙筋にもかなり力を入れて開けようと努力している状態です。この状態は長続きはしません。術後(右)は自然に楽にまぶたを上げる事ができ、眉毛の位置を上げずに済んでいます。

眼瞼下垂症 術前と術後8日目(抜糸の直前)

裏から手術でも失われた二重が戻った

8日目なのでまだ腫れは軽くあります。皮膚側を切らなくても、裏から眼瞼の位置を上げるだけで、消えていた二重の線が復活してきました。この現象はあまり知られていないようです。

術前に目の上のくぼみが強い方は、弱めの短縮ではくぼみが軽減するだけで、上まぶたの高さ(黒目の出る面積)自体は思ったほど変わらないという事もありえますので、そのあたりも考慮した短縮量の設定が重要になります。

 

目は顔のパーツの中で最も美的な影響が大きい部分です。手術治療によって外見上も改善する事が多いですが、美容が目的に含まれておらず、眼瞼下垂症という病気の治療として受ける場合であれば保険適応(適用)があります。手術料単体の金額は3割負担の方で片目あたり21600円です。民間の医療保険に加入されている方は、(契約内容にもよりますが)そこからも手術給付金が支給される事がほとんどです(入院を必須の給付要件とするような保険契約の場合を除く)。

 
瞼が上がりにくい事や、視界がせまい事に薄々気づいていても、加齢のせいでどうしようもないものだろう、と考えて諦めておられる方も多いようです。しかし眼瞼下垂は、治療でかなりの改善が見込めるれっきとした病気です。まぶたの下がりや視界を遮るほどの上まぶたのたるみが気になる方は、当院へお電話でご予約の上、ご来院ください。(新患の予約枠は原則午前11:50〜または14時台/17時台です。)

症例数について

眼科における眼瞼下垂症手術としては、当院の執刀医は単独(一人)で、近隣のほとんどの大病院の手術件数を上回っています。下記に具体的数字を示しますが、その前にまずその近隣の大病院の手術症例数とはどの程度の数字でしょうか?そのデータとして
 

福岡県の入院ベッドのある病院の眼瞼下垂手術件数ランキング(入院のみの件数)
(DPC請求件数)(2021年4月〜2022年3月退院患者分)
福岡県1位の眼科病院が87件、2位の別の眼科病院が59件、3位4位が大学病院で58件と52件となっていますね。この件数はDPCの請求件数なので1件の入院で1と数えているため、手術件数としては1件の入院患者さんに左右2眼瞼の手術を行なっている場合が多いでしょうから単純に2倍すると、1位の眼科病院では眼瞼下垂を174件手術していると仮定できます(実際には片眼瞼の人もいるでしょうけれど)。
 
しかしこの数字はその病院の何人もの医師の執刀件数の合計ですので、当該期間に一人の医師がその(福岡DPCランキング1位の)病院で眼瞼下垂オペを174件している事はありません。
※入院を伴わない日帰りでの眼瞼下垂手術は県内の大病院ではあまり認められません。
 
また、この数字には複数の術式の眼瞼下垂手術が含まれていると思われます。
比較のために同様に複数術式を合計すると当院手術担当医は昨年(令和3年(2021年)1月〜12月)、

単独で(一人の医師が)週3日の診療日で288眼瞼の眼瞼下垂手術を実施

いたしました。(もちろん当院の手術治療の対象疾患は眼瞼下垂だけではありません。)
あなたが眼瞼下垂の手術を受けるのであれば、大事なのはその病院の多数の医師たちのトータルの手術件数ではなく「あ な た を」手術する医師の近年の眼瞼下垂手術件数だと思います。
 

参考までに福岡市内の有名な眼科専門の大病院(眼科医だけで10名前後在籍しているような病院)が公式サイト上で独自に公表している最新の眼瞼下垂手術件数ともぜひ比較してください。こちらの数字は入院だけの件数ではなく日帰り手術の件数も全て含まれていると思われます。
もちろん、眼瞼手術のみに力を入れている当院のほうが多いのは至極当然だとは思いますが。
※正確には各病院の公式サイトのご確認をお勧めします。

■福岡市 H眼科病院:眼瞼下垂手術 2022年:161件 (その前年度 154件)
■福岡市 O眼科病院:眼瞼下垂手術 2022年度(その年の4月~翌年3月):208
■福岡市 F眼科病院:眼瞼下垂手術 2022年度(その年の4月~翌年3月):42件  
梶原アイクリニック:2021年(1/1〜12/31)に288件
当院執刀医(医師1名単独):2023年(2023年1月1日〜12月31日)に2院(藤野含め)にて495件を執刀(眼瞼下垂のみの件数)

当院の手術チームが執念を持って眼瞼下垂治療に取り組んできた事が徐々に認められてきたようです。 
 

※このHPの瞼の手術に関連する項目は執刀医が自ら作成した文章ですので、当院でオペを受けられる事がきまった患者様も再度、目を通していただきますようお願いいたします。とくに下記の「よくある質問」には目を通されてください。
 

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ご注意
まぶたに関する診療は完全予約制(■■予約方法はこちら■■)とさせていただいております。また、初診時にはまぶたが下がる前の昔の写真をご持参ください。※眼瞼下垂(まぶたの下がり)についてご予約のかたは、ご来院前に■こちらの説明動画■を必ずご視聴ください。ご協力をよろしくお願いいたします。

ご予約のお電話は火曜日以外なら営業時間内は受け付けております。初診患者様の診察は水・金・土に行っております。

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