梶原アイクリニック

顔面神経麻痺後の眉下がり・兎眼を修復する眼瞼手術

福岡天神西通りの眼科
西鉄福岡駅より徒歩6分


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顔面神経麻痺

この疾患は読んで字のごとく、顔面神経に異常が起き、お顔の筋肉(通常左右どちらか片側のみ)の筋肉に力が入らなくなる疾患です。
 
顔面神経麻痺を発症したばかりのかたは当院を予約して予約日を待つのではなく、すぐに耳鼻科を受診されて治療開始されたほうがよいです。
 
基本的に科目としては発症してから早期は耳鼻咽喉科で診ていく疾患です。発症早期からしばらくはゆっくりとですが自然に回復がみられるため、経過をみる必要があります。
 
しかし状態が最終的に固定化して以降は、それ以上の自然治癒は見られなくなるため、視野を確保するため、あるいは眼球表面の保護のためにも眼瞼周囲の手術が適する場合があります(当院では目安として発症後9ヶ月を考えております)。
 
耳鼻咽喉科の多くの医師にとっては、眼瞼含む顔面の再建手術は担当分野でないため、状態改善のための眼瞼手術が効く可能性については、あまり具体的な提案がなされていないケースもあります。眼科も一応受診している方が多いですが、そこで黒目に傷があるかないかのみ説明され、目薬が出るだけで、瞼の状態を修正するような手術治療の説明は無かったという患者さまが多いです。
 
眉毛下垂
顔面神経麻痺後の兎眼や眉毛下垂、眼瞼外反症は、一般的な眼瞼下垂や眼瞼内反症とはまったく異なり、患者さんの絶対数が桁違いに少ないです。それについてご助言をするには数の少ない特殊なまぶたの手術に関する知識が必要になります。
 
どのような方法があり得るのかは、眼瞼と眼表面を専門とする医師にご相談いただくのが一番です

顔面神経麻痺によく見られる状態(上まぶた)

この疾患においては、眉毛が低い位置に落ちてきて、上まぶたの皮膚の余ったたるみ部分が黒目の前にかぶりてきて、視界をさまたげる事があります。
 
ほんらい、眉毛を上へあげる事ができさえすれば支障の無い程度の瞼のたるみ具合であっても、病気側の額の筋が麻痺し、眉毛が本来の位置よりもさらに下に落ちてきてしまうので、視界が遮られる事と外見上問題となります。
その時に眉と眼の間、つまり上まぶたの皮膚を切り取ってしまう手術(眉下切開など)をそれ単体で行うと、結果として眉毛はさらに下へ下がってくるため、あまり視界には改善がみられないわりに、眉の高さの左右対称性はさらに損なわれます。 
これ以上自然回復が見られない時期であれば、病気で下がってしまった眉の位置を上昇させるような、眉上切開での眉毛挙上術が適します。

顔面神経麻痺によく見られる眼瞼外反状態(下まぶた)


この写真のように、下まぶたが眼球から離れ、あっかんべーのように赤い部分が見えてしまう事があります。これは眼瞼外反症と呼ばれ、なかなか自然治癒は期待できません。眼球の乾燥が問題となり、眼科的な診察を行うと眼の表面に乾燥による微細な傷が多発している事がほとんどです。まぶたが眼球に対して本来の保護機能を果たすためには、(車のガラスとワイパーのように)まぶたと眼は接している必要があります。眼瞼外反は手術による治療が可能です。
 
※美容目的の手術で糸で固定されて外反症になったものは当院では治りません。その手術の執刀医が責任を持つべきです。
 
この疾患発症初期の治療の主役は耳鼻咽喉科ですが、1年近くが経過し、病状の変化(回復)が頭打ちになってきた頃、眼瞼の状態や口の動きをいくらかでも改善させる手術については、耳鼻咽喉科では担当分野でないため詳しくわからない事が多いです。
 
もちろん、手術ではなく自然経過で治ればそれが一番ではあります。
しかし、発症からだいぶ時間が経ち、これ以上は改善が期待できないと感じられてきた頃に、手術での治療もひとつの選択肢として検討されたいかたはご相談ください。
発症後、口角については2年が経過してしまうと選択できなくなる手術方法もございますので、かかりつけの先生または当院へご相談ください。ただ、
 
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11865764.html
上記URL(教えて!gooという質問サイト)でも記載されているように、耳鼻科からでは手術可能な大病院への紹介状が出ないケースもありますので、そういった場合は眼に関してはもちろん、口角(笑顔)に関する事でも、当院でもご相談にのりますし、大学病院で診療が受けられるように紹介状も作成いたします。
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ご注意
まぶたに関する診療は完全予約制(水曜金曜土曜のみ)。

 
余談ですが、顔面神経麻痺では病的共同運動によって首の表面付近の筋肉(広頚筋)に神経がつながってしまい意図せず収縮するようになり、首のスムーズな動きをさまたげ首のコリにつながる事があります。これは当院で手術はできませんが、広頚筋を切断する手術が非常に有効なようです。

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