梶原アイクリニック

円錐角膜

福岡天神西通りの眼科
西鉄福岡駅より徒歩6分

円錐角膜

当院では円錐角膜の眼へのハードコンタクトレンズ合わせを得意としています。円錐角膜と梶原アイクリニックの治療方針についてご説明します。

円錐角膜とは

通常、角膜(くろめ)は透明なレンズですので、その表面の形はカメラのレンズ同様に球状、または縦方向のカーブと水平方向のカーブが異なるラグビーボール状の形をしています(乱視の強い角膜の場合)。
円錐角膜では角膜の形状が特に中央部やや下方(または中央)が前に突出し尖った形状となり、上下対象の形状ではなくなってしまいます。また、突出した部分は厚さが薄くなっています。この状態では光を通過させ、一点に光を集めるレンズとしてはうまく機能せず、眼鏡でいくら乱視や近視の度を入れてもブレて見える状態になります。通常の眼鏡やソフトコンタクトでは矯正できないこのような乱視を不正乱視と言います。

円錐角膜とは

頻度的な男女差について明確には言われていませんが、実際の臨床の場面では男性のほうが割合として多い印象です。
近年、レーシック手術の普及により、手術前の検査の段階で円錐角膜が見つかるケースが増えているようです。

※レーシック手術後に稀に発生する角膜拡張症(ケラトエクタジア)も円錐角膜類似の形状であり、対処も同様です。
円錐角膜に対してはオルソケラトロジーも学会のガイドラインで禁止とされています。

発症時期・経過

中学生~高校生くらいからはっきり症状がでてくる場合が多いです。必ず両眼とも同時に変形してくるわけではなく、片眼だけが大きく進む事もあります。しかし最終的には両眼ともに円錐角膜であると診断できる状態になる事がほとんどです。10~20年かけてゆっくりと進行し、30代~40代頃に進行が止まる事もありますが、個人差が大きいです。

症状

初期には眼鏡でも矯正できる程度の乱視や近視が現れるだけですが、適切な度が変化していくため、やや頻繁に度数変更が必要になります。さらに進むと不正乱視のため眼鏡では視力1.0にも届かない状態になります。この時はハードコンタクトレンズにすると充分な視力を得られます。さらに進行するとハードコンタクトレンズとのフィット状態が変化してつけ心地も悪化し、再度合わせ直す必要が出てきます。
近視や乱視によって視界がくっきりしない事以外にも、まぶしさや光のにじみなどを感じる事もあります。

検査

角膜形状解析装置・角膜トポグラフィーと呼ばれる検査機器によって、角膜全体のカーブや厚みを計測します。

  • 角膜形状解析装置

  • オーブスキャン

当院では二種類の角膜形状解析装置を備え、円錐角膜自動判定プログラムを搭載したTMSと角膜の厚みと角膜裏面のカーブをも測定できるオーブスキャンによって、患者様の角膜の情報を詳細に測定する事ができます。コンタクトレンズの取り扱いが多い眼科の中では、これらの角膜解析機器と円錐角膜へのコンタクトフィッティング技術を備えている所はきわめて少数です。
どこの眼科にも置いてある気球や飛行機が中に見えるような機械の検査のみでは、角膜中央の約3mmのみの部位のカーブと近視乱視の度を数字で表すだけなので、軽度~中程度の円錐角膜は気付かれず指摘された事が無かったという方もおられます。

円錐角膜の方の解析結果です。

眼の中央よりやや下方、突出しカーブの強い部位が赤く表示されています。
(ご本人の許可をいただいて掲載しています)

治療の基本 ハードコンタクトレンズ

角膜に原因のある不正乱視を矯正するのに非常に有効なのがハードコンタクトレンズです。ハードは表面の対称性が完全であり、病的な角膜とのわずかな隙間は涙が埋めてくれるため、角膜、涙、ハードレンズがひとつのレンズとして機能し、角膜の歪みを補ってくれるため、他の矯正方法では得られないくっきりした見え方となります。円錐角膜の方は長年ハードコンタクトレンズと付き合っていく事になります。
しかし、円錐角膜の方がハードを使うにあたって、いくつか問題点があります。

円錐角膜とは

まずフィッティングが難しく、サイズやカーブが合っていなければ異物感や痛みを感じやすい事。そして円錐角膜専用のハードコンタクトは値段が高い事です。
当院では開院以来20年以上にわたってハードからカラコンまで様々なコンタクトを扱っており、患者様の生活の中でコンタクトの紛失・破損といったアクシデントはしばしば起きている事を見てきています。そこで一枚が数万円する円錐角膜専用レンズを使用していた場合、出費は大きなものとなります。

当院では円錐角膜専用のレンズはなるべく使わず、通常の一般的なハードコンタクトを円錐角膜の患者様の眼にフィットさせる技術を培って参りました。そんな事が可能なのか?と思われるでしょうが、実際に当院を受診される円錐角膜患者様に対して、充分な時間、快適にお使いいただける装用感を、通常の値段のハードコンタクトで実現できております。これは角膜形状検査機器の充実と医師・スタッフ・コンタクトレンズ会社のスムーズな連携、長年の処方経験の蓄積がなせる業です。ハードレンズは少しでもサイズやカーブを変更すると全くの別物となり、つけ心地は劇的に変わります。ソフトコンタクトを間にはさむピギーバック法でハード装用が可能になった方もおられます。もちろん、ご要望があれば円錐専用のコンタクト処方も可能です。

  • 有名な大病院で決められたカーブのハードコンタクトがどうしても合わなかった方
  • 他の病院でハードコンタクトの使用は無理、角膜移植しかないねと言われた方
  • 特に眼の病気がなくても今のハードコンタクトのつけ心地が悪くて困っている方

ぜひ当院に一度ご相談下さい。円錐角膜を始めとした角膜変性疾患へのコンタクト処方には経験と情熱とねばり強さが必要です。

■新しい治療法 (1) 角膜クロスリンキング
■新しい治療法 (2) 角膜内リング

日本では正式に認可されておらず健康保険は効きませんが、クロスリンキングは円錐角膜の進行速度を遅くする効果があるようです。さらなる知見の蓄積と保険適応が待たれるところです。

治療の最後の砦 角膜移植

円錐角膜が進行し、ハードコンタクトレンズでも充分な視力が出ない状態になると、角膜を献眼された人の物と入れ替える角膜移植手術も視野に入れる必要があります。
当院では角膜移植手術は行っておりませんが、当院の理事長は日本でも屈指の角膜移植執刀経験を持ち、角膜移植の適応となるかどうかの判断が可能です。移植の適応となった場合は角膜の専門家同士のネットワークにより、信頼できる医療機関へご紹介します。

円錐角膜に関する診療は予約制ではなく、営業日にはいつでも行っておりますので、お気軽にご来院ください。もちろん、お電話でのご予約を頂いても結構です。

入居を希望される方

福岡西通りの眼科・梶原アイクリニック
診療に関するご相談、お問い合わせはこちらより

お問合せフォームに移動する