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翼状片について
翼状片とは
上記のイラストのように、白目の組織(結膜とその下のテノン嚢組織)が異常増殖を起こし、黒目の中央へ向けて進んでくる疾患です。ほとんどが鼻側から現れます。悪化に影響する要因は紫外線暴露など色々言われてはいますが、原因は完全には解明されていません。
翼状片の症状
充血・目の異物感・乱視・(重度の場合)視力低下と複視
翼状片手術
当院では翼状片に対する手術も行っております。
進行しないもの、ごく軽症のものは様子をみてよいですが、進行してくると翼状片は黒目の中央にかかって視界を遮り、横方向に黒目を引っ張る力を発揮してくるため最終的には強い乱視を引き起こします。
手術をしたほうがいいのかどうかは、充血などの外見的要因のみでなく、現在の視力や乱視の程度も加味して考える必要があります。
あまりに進行して黒目の中央にまでかかった翼状片は、手術で取り除いても黒目中央に濁りが残る事があり、見え方の質が低下したままになる事もあります。
現時点で瞳孔(黒目の中の黒い部分)のフチにまで翼状片がかかっているかたは、極力手術を念頭に眼科受診されたほうがよいでしょう。
進行の速度はゆっくりなので、眼科へある程度の期間ごとに通い、遅すぎず早すぎず、手術を行うタイミングを見計らう事がこの治療において大切です。
翼状片という病気には再発性があり、再発した場合はより治りにくく悪化する事もあるため、初回の手術の時が最も肝心です。
翼状片の切除だけなら経験の少ない医師でもできますが、再発を少なくするためのひと工夫を、各病院が行っている状況です。当院でも、単に切除するだけでなく再発が起きにくい手術法を工夫して行っております。
当院ではすべて手術は日帰りで行っており、入院する事はありません。何らかの事情で入院をご希望の方は、入院が可能な病院への紹介も可能です。
翼状片手術後の再発
患者様の年齢が若いと術後の再発が起きやすいです。逆に言えば60歳以上の方では再発する可能性は比較的低いです。
再発したケースにおいては、最初の手術から1年以内に再発が起きる事がほとんど(95%以上)であったという報告があり、1年は注意しておく必要があるでしょう。
翼状片に関する診療は完全予約制となっております。